日本初開催「Denim Première Vision Tokyo」― 世界のデニムカルチャーが東京に集う
パリ、バルセロナ、ロンドン、ベルリン、ミラノ――ヨーロッパの各都市でデニム業界の国際的なコミュニティを築いてきた「Denim Première Vision」が初めて日本に上陸します。舞台は東京・国立代々木競技場 第一体育館。セルビッジデニムや藍染めの技術で世界的な評価を受けてきた日本が、いよいよデニムの国際舞台の中心地のひとつとして名乗りを上げます。ファブリック好きとして、この記念すべき初開催をご紹介したいと思います。
Denim Première Visionとは
「Denim Première Vision」は、フランス・パリを拠点に世界有数のファッション素材展示会を主催する「プルミエール・ヴィジョン」が展開する、デニム産業に特化した国際展示会です。テキスタイルからレザー、デザイン、服飾資材、縫製まで、ファッション産業の上流工程を網羅するプルミエール・ヴィジョンのなかでも、デニムというひとつの素材文化に光を当て、世界各地でその時代のトレンドや技術、コミュニティを紹介し続けてきました。
厳選された約20社が集う「クオリティ重視」の展示会
東京での初開催となる今回は、あえて規模を絞った「厳選型」のフォーマットが特徴です。デニム生地メーカー、洗い加工・仕上げ加工の技術を持つ企業、副資材メーカー、サステナビリティに関する専門企業など、デニムのサプライチェーンを構成する国際的な出展企業が集結。数よりも質を重視した、濃密な出会いの場になりそうです。
なぜ今、東京で開催されるのか
日本は、デニムの歴史と進化において特別な位置を占める国のひとつです。精緻なクラフツマンシップ、革新的なテキスタイル技術、そしてセルビッジデニムや伝統的な藍染めといった技術は、いまや世界のプレミアムブランドやデザイナーにとってのベンチマークとなっています。今回の東京開催は、そうした日本のものづくりの価値を世界に向けて発信すると同時に、国際的なデニム業界とアジア市場とのつながりを強化する狙いがあります。
“The Tokyo edition aims to create a new meeting point between key industry decision-makers and the Japanese ecosystem.”
(日本語訳)「東京開催は、業界の主要な意思決定者と日本のエコシステムとの新しい出会いの場をつくることを目指しています」
— Florence Rousson(プルミエール・ヴィジョン取締役会長/GL Events Fashion Division CEO)、Modaes.comより
また、東京での開催は、プルミエール・ヴィジョンともうひとつのファッション見本市ブランド「TRANOÏ(トラノイ)」との相乗効果を生み出す機会でもあります。異なる強みを持つ二つのブランドが同時開催されることで、より広い視点からデニム産業を捉えることができそうです。
開催概要と見どころ
会期は2026年9月9日(水)・10日(木)の2日間。会場は東京・国立代々木競技場 第一体育館です。「TRANOÏ TOKYO」との同時開催となり、2027-28年秋冬コレクションに向けた提案が中心となります。来場者としては、日本国内外のファッションブランド、デザイナー、商品開発担当者、マーチャンダイザー、バイヤー、OEM・ODMパートナー、そしてテキスタイルの技術革新やサステナビリティに関わる専門家などが想定されています。
デニムという素材をとおして、世界と日本のものづくりがどのように結びついていくのか。その記念すべき第一歩を、現地で見届けられる貴重な機会になりそうです。ご興味のある方は、下記より詳細をご確認ください。
おわりに
一枚のデニムが辿ってきた歴史と、それを支えてきた技術者たちの手仕事。今回の東京開催は、そうした背景にあらためて目を向けるきっかけになるのではないでしょうか。世界のデニムカルチャーが東京に集うこの秋、私たちも布のある暮らしを見つめ直しながら、その動向を見守っていきたいと思います。
jumble shop oneでは、厳選した海外ファブリックを取り揃えています。
