手芸に利き手の差はある?右利き・左利き

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あなたは右利き?左利き? 左利きは裁縫に不利なのかな。

右利き・左利き、手芸に利き手の差はある?
海外コミュニティに聞いてみました

「左利きだから、うまく縫えないのかな」——そんなふうに思ったことはありませんか?ハサミが使いにくい、先生の手元とどうしても向きが逆になる、ミシンのガイドが見えない……。手芸の世界は、そのほとんどが右利きを前提に設計されてきました。でも実は、意外な場面で左利きの方が有利だったり、道具の選び方ひとつで悩みがすっきり解消したりすることもあります。今回は、海外の手芸コミュニティの声を集めながら、利き手と手芸の関係をじっくりと掘り下げてみます。


左利きの手芸人が直面する「当たり前の壁」

世界人口のおよそ10〜13%は左利きといわれています。右利きの人にとっては気づきにくいことですが、手芸の道具や教え方のほとんどは「右手で使うこと」が大前提です。海外の手芸フォーラムを見ると、左利きのユーザーたちがさまざまな壁を語っています。

ハサミ問題——これが最大の悩み

左利きの手芸ユーザーが最も多く口にするのが、ハサミの問題です。一般的な裁断バサミは右手用に刃の合わせが設計されていて、左手で持つと上の刃が視線の向こう側へ行ってしまい、切り線がほとんど見えなくなります。また、刃が外側へ開こうとする力が働くため、切り口がきれいになりません。

→左利き用 裁ちばさみを探す

「右手用のハサミを左手で使い続けていたけれど、左利き専用のハサミに替えた途端、カットがずっと正確になったの。切り線が見えるだけでこんなに違うなんて、って驚いた。もっと早く換えればよかったって思ったわ」


Momako Designs(左利き向け裁縫ヒント記事) より

動画チュートリアルで「頭を逆に」しなければならない

もうひとつよく聞かれるのが、動画での学習の難しさです。ほとんどの手芸動画は右利きの先生が実演しており、左利きの視聴者は動きを頭の中で「鏡像変換」して理解しなければなりません。海外のソーイングブランド・Grainline Studio は、そのことに気づいて左利き専用バージョンの動画を別撮りして公開するほどです。

「右利きの人から教わるとき、見ながら頭の中を切り替えて、いざ自分でやろうとすると習ったようには見えない。その余分な作業が積み重なって、姉(同じ左利き)より私のソーイングが上達しなかった最大の理由だと思う」


Momako Designs より

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ミシンは、じつは左利きに有利?——意外な歴史の話

ここで少し驚くような話を。現代のミシンの原型を作ったエライアス・ハウとアイザック・シンガー、この二人の発明家はどちらも左利きだったといわれています(一部には異論もあります)。その名残か、ミシンの作業エリアは針の左側に広がっており、布を左手で送りながら操作する構造になっています。

「ミシンの作業スペースが針の左側にある設計は、左利きが布を利き手でコントロールしやすい構造になっている。右利きの人の方が、慣れるまでに試行錯誤することがある」


Craft Cascades(左利きミシンガイド) より

とはいえ、現代の家庭用ミシンは右利き向けに進化してきた部分も多く(フロントローディングのボビン、右側の押さえ金レバーなど)、一概に「左利き有利」とは言えません。特にオートマチックな糸通し機能を左手で操作しにくいという声は、海外の左利きキルターたちからも多く上がっています。

ワンポイント:工業用ミシンになると、ボビンの装填・針への糸通し・押さえ金の取り外しがすべて左側から行う設計になっており、左利きの方がより直感的に操作できるケースが増えます。プロの縫製現場で左利きが活躍しやすいのはこうした構造の影響もあります。

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ロータリーカッターとキルティング——左利きの経験談

キルティングに欠かせないロータリーカッター。円形の刃が布の上を転がって切るこの道具は、ハサミより利き手の影響を受けにくいと思われがちですが、実際にはカッターの向き・ガードの位置・グリップの角度が右利き仕様のものが多く、左利きの方には使いにくさを感じる場面があります。

「左利き専用のエルゴノミクスデザインのロータリーカッターを見つけてから、キルティングが楽しくなった。お気に入りのアクセサリーになっています」


Quilting Daily(国際左利きの日の記事) より

海外のキルティング専門サイト「String & Story」では、Famore・Creative Grids・Olfa など大手ブランドが左利き向けのツールを開発していることを紹介しています。これらのブランドは業界でも品質の高さで知られ、左利きのキルターたちからも信頼を集めています。

手縫いとキルティングでは?

海外のキルティングフォーラムでは、手縫いの左利きユーザーたちが工夫を披露しています。左手で針を持ち、右手を布の下に差し込んで針を押し返す方法や、短い針の方が扱いやすいというアドバイスが多く見られます。また「自分なりのスタイルを見つけるまでは時間がかかるけれど、見つけてしまえばむしろ速くなる」という声も。

「私は左手に針を持ち、右手が下で針を返す。ショートニードルと蜜蝋を使うと糸がスムーズに通る。小さなステッチを安定させるには時間がかかったけれど、練習あるのみ。諦めないで!」


Quilting Board フォーラム より(ユーザー投稿)

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編み物・かぎ針編み——左利きは不利?いいえ、むしろ……

かぎ針編みは、右利きの視点で書かれたパターンや動画が多く、左利きにとって「鏡像変換」の苦労がつきまとう分野です。かぎ針を左手で持つと、作目の向きがすべて逆になるため、模様が仕上がった際の向きも変わってきます。海外では左利き専用の編み物本やアミグルミガイドが刊行されるほど、ニーズが高まっています。

一方、棒針編みでは「コンチネンタル編み(ドイツ式)」と呼ばれるスタイルが左利きにとって馴染みやすいといわれています。このスタイルは糸を左手で持ちながら編み進め、右手の動きを最小限にするため、かぎ針編みの感覚に近く、左利きの方が自然と身につけやすいとも言われます。

「左利きの叔母に教わってかぎ針を始めたの。私も左利きだから、右利きの動画を見るたびに頭の中でひっくり返して理解しなきゃいけない。それが本当に大変で、何度挫折したか分からない」


The Lake Effect(Substack) より

こうした声を受けて、海外ではアミグルミ専門家 June Gilbank が左利き専用版テキスト・写真をすべて左手向けに制作した書籍を別途刊行するなど、左利きサポートへの意識が確実に高まっています。

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「慣れたら、むしろ速い」——左利きの底力

海外コミュニティで左利きの手芸人たちが共通して語るのは、「最初は大変だったけれど、自分なりのやり方を見つけてからは問題ない」という言葉です。右利きの世界に適応してきた左利きの人たちは、道具の使い方を工夫し、体の使い方を自分で発見してきた経験があります。それが、独自のテクニックや発想力として手芸にも生きてくると言われています。

「右利きの世界に慣れてきた私たち左利きは、適応することに慣れている。右手でマウスを使い、足踏みペダルも右足。でも縫うことはずっと左手。人それぞれ自分のやり方がある。要は慣れと発見よ」


The Sewing Loft(左利きソーイング記事) より(ユーザーコメント)

左利きさんに特に役立つ道具の選び方

海外のコミュニティが繰り返しすすめているのは、次の3点です。まず左利き専用のファブリックシザー(裁断バサミ)を用意すること。これだけで切り線の見え方と精度が劇的に変わります。次に、ロータリーカッターも左利き用を探してみること(Olfa など大手から展開されています)。そして、左利きユーザーによる手芸動画やコミュニティを積極的に活用すること。ミラーリングを頭の中でしなくて済む分、上達のスピードが変わります。

右利きの方も知っておきたいこと:左利きの生徒や友人に手芸を教えるとき、動画を「並んで見せる」よりも「向かい合って鏡のように見せる」ほうが伝わりやすいことがあります。また、左利き用のハサミはお子様へのプレゼントにも喜ばれます。

利き手は手芸の才能を決めるものではありません。道具を正しく選び、自分に合ったやり方を見つけること——それは右利きも左利きも変わらない、手芸の基本です。世界中の左利き手芸人たちが「自分のスタイル」を作り上げているように、あなた自身の縫い方を見つける旅を、ぜひ楽しんでみてください。


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