小学校の裁縫セット、 みんないつまで使ってる?

Shop Manager
Shop Manager
実は私の家にも子供の頃から使っている裁縫箱があります。中身は少し変わったり買い足したりしていますが、大まかには当時のまま。

✦ Sewing & Memory ✦

小学校の裁縫セット、
みんないつまで使ってる?

— 長い付き合いの道具のはなし —

押し入れの奥から、あるいは引き出しのすみから、ふと出てきたことはないでしょうか——ちいさな布製のバッグに収まった、あの裁縫セットが。年代によっては箱型のセットが。

小学校5年生のとき、家庭科の授業のために買ったもの。あれからずいぶん経つのに、なぜかまだ手元にある。そういう人が、じつはとても多いのです。

今日は、裁縫セットをめぐるちいさな文化史をお届けします。どんなセットがあって、どんなデザインが人気で、そしてなぜこんなに長く使われ続けるのか——すこし掘り下げてみましょう。

小5から中3まで——公式の出番は約5年間

学校で購入する裁縫セットが活躍するのは、まず小学校5・6年生の家庭科から。そして中学校に進んでも、同じセットをそのまま持ちこんで使うことがほとんどです。つまり公式な出番だけでも、おおよそ5年間はあります。

でも実際には、卒業後もずっと使い続ける人が少なくありません。ボタンが取れたとき、ほつれを直したいとき、ちょっとした手仕事をしたいとき——暮らしの中で、ふと手が伸びるのです。気づけば30年・40年と傍らにあり続けていた、という話もよく聞きます。

学校に届くカタログ——主なメーカーたち

毎年春、学校からの案内とともに配られるカタログ。学校によって取り扱いは違いますが、主なメーカーとしては以下のような会社があります。

はくぶん

「大人になっても使える道具を厳選」がコンセプト。スリムソーイングシリーズはバッグのデザインを複数から選べ、ショルダーベルトは別売りで好みのカラーに付け替えられます。

新学社

岐阜県関市の老舗刃物メーカー・貝印の道具を採用。106年の歴史が培った品質と、安心の5年間保証カードつきです。

昭和教材

広島県廿日市市のメーカー。衝撃に強いEVA素材のバッグが特徴で、「タフ」「クリスタル」などシックでクールなラインナップが揃います。

青葉出版

「使いやすさを徹底追求」がモットー。スタンドタイプ・バッグタイプ・スリムタイプなど形状も選べて、利き手に応じた練習布がついているのもうれしいポイントです。

※ 学校によって取り扱いメーカーは異なります。複数のカタログが届く学校もあります。

アマゾン

小学生向けの裁縫セットはアマゾンでも多数取り扱っています。学校によっては自分で好きなセットを購入できるところもあるようです。

セットの中身と、価格のこと

基本的な中身はどのメーカーも大きく変わりません。縫い針・針刺し・手縫い糸・糸切りばさみ・裁ちばさみ・メジャー・チャコペンシル、そしてバッグやケース。メーカーによってはリッパー・指ぬき・糸通し・まち針・練習布なども含まれています。

価格の目安

2,000円台〜10,000円台まで幅がありますが、多くは 3,000〜5,000円 ほど。学校販売価格はネット通販と大きく変わらないことが多く、学販ならではのメリットとして5年間保証がついているセットもあります。

どんなデザインがあるの? — 時代とともに変わるトレンド

裁縫セットのデザインは、時代とともに少しずつ変わってきました。かつてはキャラクターものが主流でしたが、最近はずいぶん様変わりしています。

GIRLS

女の子に人気のデザイン

スヌーピー・くまのがっこう・ドラえもんなどのキャラクター系が定番。チェック柄・水玉・リボンといったフレンチスタイル系も根強い人気。がま口風のポーチタイプも女の子にウケています。

BOYS

男の子に人気のデザイン

アディダス・チャンピオンなどスポーツブランドのロゴ入り、ミリタリー(迷彩)、ドラゴンやシャチなどの和柄。「かっこいい」を大切にしたラインナップです。

NEW TREND

最近のトレンド

シンプル・無地・ベーシックカラーが人気上昇中。「長く使えるもの」を意識する親御さんが増えています。推しの写真を入れてカスタムできる”クリアポーチ型”という新しい流れも。

「流行に左右されないシンプルなデザインなら、成長しても使いやすく、男女どちらでも使える」——そんな声が増えてきた背景には、長く使うことを最初から意識して選ぶという考え方の広がりがあるようです。

たとえばはくぶんの「スリムソーイングシリーズ」では、ショルダーベルトを別売りで選べる仕様になっていて、キャラクターではなく自分らしく育てていけるバッグというコンセプトが感じられます。デザインの一覧ははくぶんの商品ページで確認できます。青葉出版のラインナップはこちらのページから。

なぜ、こんなに長持ちするのでしょう

裁縫道具が何十年も使われ続ける理由は、シンプルなところにあると思います。

壊れる部品がほとんどない。電池も充電も必要ない。糸だけ補充すれば、道具そのものはずっと使える。はさみも針も、丁寧に扱えばほぼ永遠にもちます。

それに、裁縫道具には「替えなければならない理由」が生まれにくい。新しいモデルが出ても、機能は変わらない。流行もない。だからこそ、ものが手元に残り続けるのです。

良い道具とはそういうものかもしれない、とふと思います。派手ではないけれど、必要なときに静かにそこにある。布や糸と同じで、素材の誠実さが、ものの寿命を決めるのかもしれません。

✦ From Jumble Shop One ✦

道具が長持ちするように、布も長く愛せるものを選んでほしい——そんな気持ちで、jumble shop one ではデザインの良いファブリックを取り揃えています。ちいさな手仕事のための一枚を、ぜひ探しにきてください。

ショップをみる