世界最高峰のテキスタイル展示会 プルミエール・ヴィジョン(Première Vision)

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世界のテキスタイルや繊維文化、海外のファッション産業に興味がある方は注目

プルミエール・ヴィジョンとは?ファッション業界を動かす、パリ発テキスタイルの祭典

世界中のデザイナーやバイヤーが、次のシーズンの布を求めてパリに集まる場所があります。「プルミエール・ヴィジョン(Première Vision)」——フランス語で「最初のビジョン」を意味するこの見本市は、50年以上にわたってファッション産業の”素材の起点”であり続けてきました。ソーイングや手芸が好きな方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、私たちが手にする生地の多くが、ここから生まれるトレンドの影響を受けています。今回はそのプルミエール・ヴィジョンについて、その概要から注目ポイントまで、ご紹介します。


プルミエール・ヴィジョンとは

プルミエール・ヴィジョン(Première Vision)は、フランス・パリで年2回開催される国際ファッション素材見本市です。1973年に創設され、現在では世界最高峰のテキスタイル展示会のひとつとして広く知られています。

メイン会場となるのは、パリ郊外の「パリ・ノール・ヴィルパント」展示場。毎年2月(秋冬シーズン向け)と9月(春夏シーズン向け)の年2回、3日間にわたって開催されます。世界約40か国以上から約1,000社以上が出展し、約30,000人もの来場者が各国から集まります。

For over 50 years, Première Vision has been bringing together fashion professionals and accelerating their business. It is the heart of a unique ecosystem of international textile trade fairs where inspiration, creativity and opportunities come together.

(日本語訳)50年以上にわたり、プルミエール・ヴィジョンはファッションのプロフェッショナルたちを結びつけ、ビジネスを加速させてきました。ここはインスピレーション、クリエイティビティ、そしてビジネスチャンスが交わる、国際テキスタイル見本市の独自エコシステムの中心地です。


Première Vision 公式サイト

パリ展以外にも世界展開

プルミエール・ヴィジョンはパリだけでなく、ニューヨーク、モントリオール、そしてパリで開催される「ブロッサム(Blossom Première Vision)」など、複数のイベントシリーズを展開しています。中でも「ブロッサム」は縫製や職人技術に特化したイベントで、2026年6月にはカロー・デュ・タンプルにて開催が予定されています。

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プルミエール・ヴィジョンの6つの柱

この見本市が特別なのは、ファッション産業の「素材」に関わるすべてのカテゴリーが一堂に会する点です。ファブリック(生地)を中心に、ヤーン(糸)、レザー(皮革)、プリントデザイン、服飾資材(ボタン・芯地など)、そして縫製・製造企業まで——一つのイベントで素材調達のすべてをカバーできる構成になっています。

トレンドの「震源地」としての役割

プルミエール・ヴィジョンには「プロスペクティブ・フォーラム(Prospective Forum)」と呼ばれるトレンド予測エリアがあります。ここで発信されるカラーパレットや素材の方向性が、世界中のブランドが翌シーズンのコレクションを作るうえでの指針となります。ここで提案されるカラーや素材のトレンドはファッション業界全体の動向に大きな影響を与えるほど、業界内での重要度が高いイベントです。

「メゾン・デクセプション」という特別な空間

招待制の特別エリア「メゾン・デクセプション(Maison d’Exceptions)」も注目を集めています。各国の職人技術や希少な素材を持つ作り手が集まる場で、2026年2月展では第13回を迎えました。量産品では表現しきれない、手仕事の奥深さに触れられる場として、世界のデザイナーたちに支持されています。

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2026年は「日本」がキープレーヤーに

2026年2月のパリ展では、フランス、ポルトガルとともに「日本」がスポットライトを当てられる国のひとつに選ばれました。

The Japan focus will show how the country combines textile tradition with biotechnological innovation.

(日本語訳)日本のフォーカスでは、テキスタイルの伝統とバイオテクノロジーによるイノベーションを融合させた日本ならではの強みが紹介されました。


just-style.com(2026年1月)

日本からは32社(新規6社を含む)が出展し、中でも「JFW NEW CREATOR AWARD」受賞作品の展示が注目を集めました。長年育んできた繊維の職人技と、最新のサステナブル素材・バイオ技術を組み合わせた日本のテキスタイルは、世界の最前線でその存在感を示しています。

2026年のカラートレンドのキーワード

2027年春夏シーズンのトレンドとして打ち出されたのは、感情に直接訴えかけるブライトな色(刺激的なライムイエロー、鮮やかなレッド)と、やわらかさを持つミルキーなオレンジやクリーミーなミント、そして金属やセラミックを想起させるソリッドトーンという、鮮烈さと落ち着きの対比。シーズンテーマは「OPEN(開かれた姿勢)」——不確かな時代だからこそ、多様性を受け入れ、異文化の表現を尊重するという姿勢が色に込められています。

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どんな人が注目している?SNSでの広がり

プルミエール・ヴィジョンはもともと業界向けのBtoB展示会ですが、InstagramやTikTokを通じてその存在が広く知られるようになりました。特に会期中には、世界中のファッション関係者がハンズオンで素材や展示の様子を発信し、タグ「#premierevision」には洗練されたテキスタイルやトレンドカラーの写真が多数集まります。

プルミエール・ヴィジョン自身もInstagram(@wearepremierevision)やTikTok(@premiere.vision)で精力的に情報発信しており、会場の雰囲気や出展素材の映像コンテンツが人気です。プロ向けのイベントでありながら、布や素材に関心のある一般のソーイング愛好家の目にも触れる機会が増えています。

こんな方におすすめの情報源です

・来シーズンのカラートレンドをいち早く知りたい方
・ソーイングや手芸の「素材選び」に感度を高めたい方
・世界のテキスタイルや繊維文化に興味がある方
・海外のファッション産業の仕組みを知りたい方
・いつか生地の産地や素材を深く学んでみたいと思っている方

私たちが手芸店で手に取る布の多くも、こうした国際的なトレンドの流れを経て日本の市場に届きます。プルミエール・ヴィジョンで示されるシーズンカラーや素材の方向性は、数シーズン後には身近な手芸ショップにも反映されていることがあります。「この布の色、なんだかおしゃれ」と感じるその感覚の背後に、パリの展示会場でのやりとりがあるかもしれません。

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まとめ——布の旅はパリから始まる

プルミエール・ヴィジョンは、1973年の創設から半世紀以上、世界のテキスタイル産業をつないできた見本市です。ファブリック、ヤーン、レザー、デザイン、縫製——それぞれの専門家たちがパリの会場に集まり、次の季節の「服の素」を探し、選び、議論する。その場から生まれたトレンドが、やがて世界中のコレクションや、私たちの手元の布になっていく。

ソーイングや手芸が好きな方にとっても、こうした「布の源流」を知ることは、素材選びや色選びの楽しさをひとつ深めてくれるきっかけになると思います。ぜひ公式サイトやSNSも覗いてみてください。

LINK

Première Vision 公式サイト:www.premierevision.com
Instagram:@wearepremierevision

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