イギリス最大級のソーイングコミュニティ The Fold Line

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アップされているパターンの多さにワクワクします

イギリス最大級のソーイングコミュニティ「The Fold Line」

海を渡ってソーイングの世界を眺めてみると、日本とはまた違ったかたちのコミュニティ文化が見えてきます。今回ご紹介する「The Fold Line(ザ・フォールドライン)」は、イギリス発のオンラインソーイングコミュニティ兼パターンショップ。数千種類にのぼるインディーズブランドの型紙が集まり、作り手同士がレビューを通じてつながる、まさに手づくり服好きの拠り所のような存在です。今日は、その成り立ちから使い方、そしてコミュニティならではの温かさまで、じっくりご紹介していきます。


ロンドンのソーイングカフェから生まれたアイデア

The Fold Lineの物語は、2015年、ロンドンのとあるソーイングカフェから始まりました。創業者のレイチェル・ウォーカーさんとケイト・アンダーダウンさんは、ともに「Sew Over It」というソーイング関連の会社で働いていたことがきっかけで出会います。レイチェルさんはパターン開発、ケイトさんはファッションデザインやニットウェアデザインを背景に持ち、それぞれ独自にクリエイティブなコミュニティに関わってきた二人でした。

当時、インディーズパターンブランドやファブリックの種類は急速に増えており、二人はそれを追いかけるだけで一苦労、いわゆる「パターン疲れ」を感じていたといいます。あちこちのウェブサイトを渡り歩いて情報を集める必要があり、見逃してしまうのではという不安もあったそうです。また、ソーイングはひとりで黙々と作業する時間が長い趣味でもあり、同じ熱量で語り合える友人がなかなかいないという悩みも共有していました。そうした課題を解決するために生まれたのが、The Fold Lineというプラットフォームです。

“We actually met at a sewing café in London in 2015.”

「私たちは2015年、ロンドンのソーイングカフェで出会いました」


My Family Club「An Interview with Founders Rachel and Kate of The Fold Line」

二人ともプログラマーではなかったため、機能はひとつずつ段階的に追加していったそうです。それでも2015年10月にコミュニティサイトとしてスタートしてから10年以上、The Fold Lineは着実に育ち、今では「イギリス最大級のソーイングパターンショップ兼オンラインソーイングコミュニティ」と紹介されるまでになりました。デザイン職出身の二人らしく、サイト全体には作り手への敬意と、初心者にも経験者にも開かれた雰囲気が丁寧に息づいています。

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サイトでできること — パターン探しからレビューまで

The Fold Lineの中心にあるのは、世界中のインディーズデザイナーによる紙型紙・PDF型紙をまとめて検索できる、大規模なパターンデータベースです。サイズやシルエット、難易度、生地の種類といった条件で絞り込める専用の検索機能を備えており、「今日は何を作ろうか」と迷ったときの心強い相棒になってくれます。

パターンレビューという文化

The Fold Lineらしさがもっとも表れているのが「パターンレビュー」の仕組みです。会員は無料のプロフィールを作成し、実際に縫った型紙について、サイズ選びのコツやフィッティングの工夫、仕上がりの写真などを投稿できます。同じ型紙を作った人同士が体型や生地違いのレビューを比較できるため、購入前の失敗を減らせるのはもちろん、「この人と同じ悩みを持っていたんだ」という共感が生まれるのも魅力のひとつです。ウィッシュリストやライブラリ機能を使えば、気になる型紙や購入済みの型紙を自分だけの棚のように整理しておくこともできます。

フォーラム・ブログ・ショップがひとつに

サイト内のフォーラム(Facebookグループ)では、縫い方の相談をしたり、近くに住むメンバーとオフ会を企画したりと、活発な交流が続いています。さらに毎週更新されるブログでは、新作パターンの紹介や海外のソーイングトレンド、地域のミートアップ情報などをまとめた「Sew Reporter」というコーナーが人気です。近年は紙型紙・PDF型紙のオンライン販売に加え、PDFデータをA0サイズの実寸に出力してくれるコピーショップサービスも展開し、世界中への発送に対応しています。まさに「探す・読む・語る・買う」がひとつの場所で完結する、進化し続けるプラットフォームといえるでしょう。

“A curated catalogue of over 7,000 paper and PDF sewing patterns.”

「7,000点を超える紙型紙・PDF型紙を集めた、厳選のカタログ」


The Crafty Exchange「Supplier Directory: The Fold Line」

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「誰もが安心して作れる場所」というコミュニティ精神

The Fold Lineが大切にしているのは「多様性」と「インクルーシブ(誰も排除しない)」という価値観です。幅広いサイズ展開の型紙を積極的に紹介し、初めて服を縫う人にも、複雑なテーラリングに挑戦したいベテランにも、居心地の良い場所であることを目指しています。年齢に関する多様性を後押しする「SewOver50」という取り組みへの協力や、映画やレッドカーペットのファッションを再現できる型紙を紹介する「Find That Pattern」シリーズなど、遊び心のある企画も次々と生まれてきました。

なかでも象徴的なのが、毎年開催される「The Sewing Weekender」というイベントです。もともとはケンブリッジで開催されるリアルイベントでしたが、状況に応じてオンライン形式でも実施され、世界各地から1,700人以上が参加した回もあったといいます。国境を越えて、画面の前で一緒に針を動かす時間を共有できるというのは、ソーイングという静かな趣味を、賑やかなお祭りに変えてしまう素敵な工夫だと感じます。こうした地道な積み重ねが評価され、The Fold Lineはこれまでに複数の賞を受賞するまでに成長しました。

“We have the UK’s largest community of creative sewists and makers.”

「私たちには、イギリス最大級のクリエイティブなソーイスト・メイカーコミュニティがあります」


The Fold Line 公式LinkedIn

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おわりに — 海の向こうの「手づくりの輪」から学べること

ソーイングカフェでの偶然の出会いから始まったThe Fold Lineは、今やイギリスのソーイング好きにとって欠かせない場所へと育ちました。型紙を探すだけの機能的なサイトではなく、レビューを通じて誰かの経験に触れたり、イベントを通じて画面の向こうの誰かと針の音を分かち合ったりできる——そんな「作ることの喜びを分かち合う仕組み」こそが、多くの人に長く愛され続けている理由なのだと思います。国や言葉は違っても、一枚の生地を前にわくわくする気持ちはきっと同じ。皆さんも次の一着を選ぶとき、こんなコミュニティの存在にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

jumble shop oneでは、厳選した海外ファブリックを取り揃えています。

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